松崎住職に聞いてみた バズりから日本社会まで【後編】

記事 INDEX

  • 自信を喪失しているのはお坊さんだけ?
  • 恥の文化はいずこへ
  • 福岡にも外国人技能実習生の問題が

 インタビュー前編では、ネットのバズりについて松崎智海住職に語ってもらいました。今回は日本社会に対して思っていること。ツイッターでは悪ふざけをしている印象を受ける松崎さんですが、ベトナム盆法要の活動を通じて感じたことを語ってもらいました。松崎さんは「日本人が貧しくなった」と訴えます。先行きの見えない日本社会への不安を読み解きながら、松崎 語ります。

関連記事:松崎住職に聞いてみた バズりから日本社会まで【前編】


松崎智海さん

永明寺住職。1975年生まれ。ツイッターアカウント「松崎智海(非売品僧侶)@浄土真宗本願寺派♪永明寺住職」はフォロワー数が約1万8400という仏教界のインフルエンサー。


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お坊さんが自信を喪失している

――ベトナム盆法要はお疲れさまでした。※インタビューはベトナム盆法要の翌日に行いました。

関連記事:異国で暮らす外国人の苦悩 ベトナム式法要をふかぼり取材@北九州

 ご取材ありがとうございました。ベトナム盆法要の取り組みを通じて、仏教の力、仏の教えの力というのを見せつけられました。お坊さんは「仏教を信じてます」と言うけど、僕が見ている限り、お坊さんが一番仏教を信じてなかったりします。

――大丈夫ですか、そんなこと言っても……

 お坊さんが自信を喪失しているんです。お坊さん自身は仏教を信仰しているけど、それが人々にとってもすばらしいものだと認識できていない。自分たちの仏教が世の中の役に立っていないないんじゃないか、そう思っている。「若い人に仏教の話をしても聞いてくれやしない」「いまさらこんな線香くさい話をしたってさ」。お坊さんからはそんな声が聞かれます。お坊さんたちが「仏教、すごいでしょ」と、胸をはって言えてないんです。


ネットから日本社会まで語ってくれた松崎さん

――お坊さんだけじゃなくて、「自信が持てない」という日本人は多いかもしれません。

 ベトナム盆法要では、異国で寂しい思いをしている二十歳前後の若者たちに涙を流させるだけの力が仏教にはあるということを体験できました。

 若者に仏教の話をしても無駄だと思っているお坊さんたちは多いです。でも、そんなことはない。心の支えになる。ベトナムの若者たちは一緒にお経を上げて涙を流していました。自分のやっている道は偉大なんだなと、まざまざと認識させられました。2017年に始めた盆法要ですが、昨年と今年は恩返しです。僕に気づかせてくれたことに感謝しているので、ベトナムの方に協力しました。


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