山笠がない今夏限りの縁起物 飾り山とコラボした祇園饅頭で疫病退散

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  • 山笠の縁起物・祇園饅頭
  • コロナ収束の願いを込め
  • 祭りはなくても心意気を

 博多の夏祭り・博多祇園山笠で販売される縁起物の「祇園饅頭」が、今年はいつもと違う趣向を凝らして売り出されています。新型コロナウイルスの影響で今年の山笠は中止となりましたが、櫛田神社と人形師の計らいにより、神社の飾り山とコラボした饅頭ができました。祭りの起源である「疫病退散」の願いを込めた限定商品で、販売する和菓子店は「山笠の気分を少しでも味わってほしい」としています。


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飾り山と縁起物がコラボ

 祇園饅頭は、山笠が行われる7月1~15日の間、石村萬盛堂(博多区)、鈴懸(同)、元祖鶏卵素麺松屋(西区)の3店が、店舗や櫛田神社境内で販売する縁起物です。素朴な味わいで、個包装には祇園神の神紋をあしらっています。山笠がない今年は境内での販売はありませんが、各店の店頭などで買い求めることができます。


建て替え中の本店に代わる「石村萬盛堂 博多土居通り店」(博多区下川端町)


福岡市地下鉄中洲川端駅に近い「博多 鈴懸本店」(博多区上川端町)

 櫛田神社の飾り山と饅頭のコラボは、山笠の開催が見送りになったからこそ実現しました。祭りの中止により、この夏に作り替えられた飾り山は櫛田神社のものだけ。飾り山の商業利用は原則として認めていませんが、阿部憲之介宮司が「沈んだ博多の街を盛り上げてほしい」と特別に許可を出し、石村萬盛堂と鈴懸が限定商品をそれぞれ企画しました。


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飾り山の下絵をあしらう

 石村萬盛堂は、飾り山の設計図にあたる「下絵」を包み紙に用い、「番外・祇園饅頭」として売り出しています。包み紙には、加藤清正の虎退治をテーマにした「表」と、桃太郎の鬼退治を題材にした「見送り」の2種類があり、広げてしわを伸ばすと壁に飾ることもできます。今年は、遠出を控える人のためにインターネットでも販売。価格は1個150円、5個入り750円、10個入り1500円(いずれも税込み)です。


包み紙に飾り山の下絵をあしらった石村萬盛堂の祇園饅頭

 鈴懸は、下絵をあしらったポストカードを添えています。こちらも写真立てなどに入れて卓上に置けるよう工夫しています。「移動自粛で会えなかった人に送ったり、家庭の安全を願って飾ったりしてほしい」とのこと。本店や岩田屋など福岡市内の5店舗で、5個入り648円(税込み)で販売しています。


飾り山の下絵のポストカードが付いている鈴懸の祇園饅頭


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博多の心意気で盛り上げたい

 限定商品の包み紙、ポストカードとも櫛田神社でお祓いを受けたものです。この下絵は、神社の飾り山を制作した人形師・中村信喬さんと弘峰さんの親子が提供しました。石村萬盛堂の石村慎悟副社長は「神社、人形師、菓子店が三位一体となって、博多の心意気で街を盛り上げたい」と話しています。


中村さん親子が手がけた飾り山の下絵(提供:中村人形)


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