「海の正倉院」をリモートで楽しむ 世界遺産・沖ノ島の期間限定サイトがオープン
記事 INDEX
- 玄界灘に浮かぶ世界遺産
- 「海の日」イベントの中止で
- バーチャルツアーやクイズも
福岡県宗像市の沖ノ島。上陸が厳しく制限され、「海の正倉院」とも称される島のことを学べる期間限定サイト「海の日世界遺産めぐり【遥】~リモートで楽しむ沖ノ島遺産群・宗像・福津~」がオープンしました。サイト公開は8月末までです。
世界遺産・沖ノ島とは
沖ノ島は、九州本土から約60キロ離れた玄界灘に位置します。4~9世紀の古代祭祀の跡があり、国宝「金製指輪」など約8万点の奉献品が手つかずの状態で発見されたことから「海の正倉院」ともいわれます。2017年に「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として、国内21件目の世界遺産に登録されました。
ロバート・キャンベルさんが案内
サイトを開設したのは、福岡県などでつくる協議会です。遺産群が海との関わりが深いことから、「海の日」に関連イベントを開いてきましたが、新型コロナウイルスの感染が広がった今年は行事を取りやめ、自宅で楽しんでもらえるサイトをつくりました。
サイトは、昨年秋に遺産群を訪れた日本文学研究者のロバート・キャンベルさんが案内するバーチャルツアー、世界遺産ガイダンス施設「海の道むなかた館」の西谷正館長による講座の動画などで構成。沖ノ島の国宝を塗り絵やペーパークラフトで再現するレプリカ作り、宗像市や福津市の特産品が抽選で当たるクイズも楽しめます。