記事 INDEX
- 浮世絵×神宿る島
- よみがえる北斎の絵筆
- 信仰で守られてきた文化
江戸を代表する浮世絵師・葛飾北斎と、世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県宗像市・福津市)が、最新技術によってコラボした映像が制作され、東京で9月17日まで開催中の「北斎生誕260年記念企画特別展『北斎づくし』」で上映されています。動画はYoutubeでも楽しめます。
よみがえる北斎の絵筆
信仰の対象でもあった「富士山」を数多く描いたことで知られる北斎。今回の映像は、「もし北斎が沖ノ島の存在を知っていたら…」というコンセプトのもと、最先端の映像技術で北斎の絵筆を再現し、関連遺産群を紹介しています。
今回制作した動画 "北斎×世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群" は、史実では交わることのなかった両者が一体となって躍動し、「北斎漫画」や「富嶽三十六景」をもとに、沖ノ島と関連遺産群のことを詳しく知ることができます。
信仰で守られてきた文化
2017年に世界遺産に登録された沖ノ島には多くの禁忌があり、一般の立ち入りなどは厳しく制限されています。島の巨岩群では、1500年以上前の祭祀(さいし)の遺跡や奉献品がほぼ手つかずの状態で見つかっており、航海の安全を願って古代から受け継がれる信仰が、歴史的文化を守ってきました。
福岡県文化振興課 九州国立博物館・世界遺産室の担当者は「動画をきっかけに宗像の世界遺産に興味を持ってもらえたら」と話しています。