サッカー部は「ウイイレ」も強かった 中止のユース大会に代わりeスポーツで対戦
記事 INDEX
- リアル大会の代わりにeスポーツ
- 高校生の白熱プレーに沸く会場
- 決勝のバルサ対決を制したのは
福岡県内外の高校サッカー部員が人気サッカーゲーム「ウイニングイレブン」(通称・ウイイレ)で対戦するeスポーツイベントが、北九州市で開かれました。
新型コロナで中止となった大会に代えて
スポーツを通じたまちづくりに取り組む一般社団法人「ダイバーシティ」(北九州市)が中心となって実行委員会を組織。新型コロナウイルスの影響で中止となった国際ユースサッカー大会の代替として、9月20日に「あるあるcity」で開催しました。
大会には、福岡県内の豊国学園(北九州市)、福翔(福岡市)、福智(田川市)、県外から京都廣学館(京都府)、高川学園(山口県)、日本文理大学附属(大分県)の計6チームが参加しました。あるあるcityと県外の各校をオンラインで結び、予選リーグと決勝トーナメントを行いました。
地元の豊国学園が無失点で予選突破
試合は3人1組のチーム戦で、ゲーム中の選手を操作するのは2人です。いずれもサッカー部員だけに、実際の試合を思わせる組織的な動きを披露し、迫力あるプレーに会場では歓声とどよめきが何度も起きていました。
予選リーグで強さが際立ったのが、地元の豊国学園です。息の合ったプレーで会場を沸かせ、無失点で予選リーグを突破しました。
高校の寮で生活を共にする豊国の3人は、本番の2週間ほど前からウイイレの練習を始めたといいます。「サッカーの動きは染みついているので、2人での操作も『あうんの呼吸』です」と、決勝トーナメントに臨みました。
決勝のバルサ対決を制したのは
決勝トーナメントは、準決勝第1試合で豊国が延長戦を制して日本文理に逆転勝ち。第2試合は京都廣学館が福翔に5-0で快勝しました。
豊国と京都廣学館による決勝。両チームとも、スペインリーグのバルセロナを選び、頂点を目指しました。
試合は京都廣学館が幸先よく2点を連取。一方の豊国は前半終了間際にレッドカードで1人が退場となり、窮地に立たされます。京都廣学館は後半も攻撃の手を緩めず、4-1で初優勝を飾りました。
「リアル大会と並行してeスポーツも」
準優勝した豊国の猪飼景都さん(3年)は「決勝で負けたのは少し残念でしたが、楽しめました。10月の全国高校サッカー選手権福岡大会も頑張りたいです」と笑顔で話していました。
実行委の林幹貴委員長は「大会がなくなった選手たちに前向きになってほしくて企画しましたが、予想を超える盛り上がりでした。リアルのサッカー大会とともに、eスポーツの大会も継続していきたい」と手応えを感じた様子でした。