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記事 INDEX
- 夢中で遊んでストレス解消
- 太ってきたらダイエット!
- マッサージやケアハウスも
幼稚園で友達と楽しく遊び、太りすぎたらダイエット。整体で健康を保ち、介護サービスで安心の老後――。そんな人間さながらのサービスが、犬向けに続々と登場している。
夢中で遊んでストレス解消
「みんな、お座りできるかな?」
10月下旬、福岡県久留米市のドッグサロン「Poco a poco(ポコアポコ)」が運営する「犬の幼稚園」で、トイプードルやチワワ6匹がスタッフとじゃれあっていた。
犬は午前9時に登園し、午後5時のお迎えの時間まで、他の犬と遊んだり、昼寝をしたりして過ごす。毛の手入れが苦手な犬のためのブラッシングもある。スタッフが常に見守り、迎えに来た飼い主には1日の様子を記した「日誌」を渡す。
日中働いている飼い主が預けるほか、飼い犬の運動不足を心配する人らが利用。今年3月から愛犬のリリちゃんを通わせる田中英子さん(54)は「ここで過ごすのがとても楽しいようで、迎えに行く頃には遊び疲れてヘトヘトになっています」とほほえんだ。
週1日から通園でき、1回3500円など。オーナーの日永麻衣子さん(36)は「犬にとって、他の犬と遊ぶことはストレス解消になる。散歩中よその犬にほえなくなるなど、社会性も身につきます」と語った。
太ってきたらダイエット!
ペット保険大手のアニコム損害保険(東京)の調査によると、犬にかける年間支出は調査を開始した2007年の約21万円から、21年は約35万円に増加した。
ペットの情報雑誌を出版する「犬吉猫吉」(福岡市)の取締役編集長・木下文吾さん(46)は、ペットの家族化が進むにつれて飼い主が高額な支出も惜しまなくなっていると指摘。「動物病院のオンライン診察が広まるなど、人間同様のサービスの需要がますます高まるのでは」と分析する。
福岡県内でも、犬のサロンやペットホテルなどを運営する施設が、ユニークなサービスを提供している。
福岡市南区の「ドッグケアハウスcoco*teto(ココテト)」には、肥満気味の犬のためのダイエットプログラム(1回4400円など)がある。バランスボールやハードルを使った運動や遊びで代謝を高め、痩せやすい体をつくるほか、飼い主には食事や散歩のアドバイスも行う。
同店によると、犬用のおやつを与えられすぎたり、コロナ下の外出自粛で散歩に行けず運動不足になったりして太る犬が増えており、動物病院で肥満と診断されて連れてこられるケースが多いという。
マッサージやケアハウスも
北九州市八幡東区の「トータルライフサポート Laughing Dogs(ラフィンドッグス)」では、「ドッグアナトミー整体師」などの民間資格を持つスタッフが犬に整体やマッサージを行っている。
代表の荒木晴美さん(52)によると、小型犬は飼い主を見上げることが多いために首周辺が凝りやすく、シバ犬は顔の周りに凝りが生じやすいという。荒木さんは「長期間放置すると悪化して、将来寝たきりになったり、口が開きにくくなったりする恐れがある。早いうちからのケアが大切」と語る。
新宮町の「いぬのケアハウス シェリーFukuoka」は、老犬などを対象に介護サービスを提供している。日帰り型と入居型があり、食事、シャンプーなど、生活全般をサポート。入居の場合、要介助で1か月7万6500円などで、現在15匹ほどが入居している。店長の安心院(あじみ)沙織さん(35)は「愛犬に十分な介護を受けさせたいと連れてくる飼い主が多い。寝たきりだった犬が歩けるようになる例もあります」と話した。
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