秋が訪れても深い緑の中で 静かな時間が流れる豊前の古民家カフェ「風知草」
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福岡県豊前市の中心部から求菩提(くぼて)山へ向かう道沿いに、古民家カフェ「風知草(ふうちそう)」がある。住まいだった間取りをそのまま生かし、縁側や裏庭に面した窓際も客席だ。緑の木々に包まれるような感覚を味わうことができる。
店主の石坂富紗子さん(75)は、アンズや梅など季節の果実から手作りした酵素ジュースをガラスの器に入れ、ウェルカムドリンクとして客に出している。ほんのりとした甘さと酸味がさわやかだ。
周辺の田んぼでは稲刈りが進み、赤いヒガンバナがあぜ道を彩る。夜にはシカやアナグマが見られることもあるという。
11月には求菩提山で紅葉が見られるが、「うちの周囲は、秋が深まってもずっと緑ですよ」と石坂さんが教えてくれた。
(写真:大野博昭)