供養待つ人形 5月14日に飯塚・曩祖八幡宮で「感謝祭」

 役目を終えた人形を供養する恒例の「筑前人形感謝祭」が5月14日、福岡県飯塚市宮町の曩祖(のうそ)八幡宮で開かれる。各地から寄せられた五月人形など1万体以上が境内に設けられた祭壇に飾られ、夜間はライトアップされている。


境内に設けられた祭壇。五月人形などが飾られている

 感謝祭は、地元の人形店が行っていた供養祭を引き継ぐ形で同宮が1995年から実施。持ち込まれた人形はすべて、最後のお披露目として飾った後に供養しており、依頼者に好評だ。

最後の姿「ぜひ見に来て」

 今年も各地から五月人形のほか、ひな人形、フランス人形、ぬいぐるみなどが次々と集まり、例年より3000体ほど多い約1万5000体にのぼりそうだという。

 持ち込みは感謝祭当日の午前10時まで受け付けており、希望者は初穂料とともに納める。感謝祭では、10時半から大正琴が演奏された後、11時から人形の「お焚(た)き上げ」などが行われる。

 同宮の活動を支える住民団体「壇の上会」の竹下茂木会長は「お人形の最後の姿をぜひ見に来てほしい」と話している。


advertisement

この記事をシェアする