旦過市場に卓球・早田ひな選手の応援幕 賞金寄付に感謝
昨年2度の大規模火災に見舞われた北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場商店街は、寄付で復興に協力した同市出身の卓球・早田ひな選手(23)(日本生命)を応援する垂れ幕をアーケードにつり下げた。来年のパリ五輪出場に向けてエールを送る。
早田選手は2度目の火災後の昨年9月、神奈川県で開かれた大会の優勝賞金100万円を「少しでも力になりたい」と寄付。同商店街は感謝を伝えようと、卓球・Tリーグ女子の日本生命レッドエルフの試合が10月20、21日に市立総合体育館(八幡東区)で行われるのに合わせ、12日夜に垂れ幕を取り付けた。
垂れ幕は縦2メートル、横1.5メートルで、「未来へ羽ばたけ!世界のひな!」「旦過市場は早田ひなさんを応援しています!」というメッセージが記されている。
早田選手は今月、アジア大会の卓球女子シングルスで銀メダルを獲得。同商店街の中尾憲二会長(58)は「惜しくも銀だったが、店主らは大きな力をもらった。早田選手に感謝の気持ちと、市民が一緒になって応援しているという思いを届けたい」と話した。垂れ幕の設置は27日まで。パリ五輪出場が決まれば再び飾ることも検討する。