福岡城跡「潮見櫓」で上棟式 復元工事の安全を祈願

 福岡市中央区の舞鶴公園で復元が進む福岡城跡の潮見櫓(やぐら)の作業現場で1月16日、工事の安全を祈願する上棟式が行われた。


潮見櫓の上棟式で工事の安全を祈願する工事関係者ら

 潮見櫓は、海上の監視を担っていたことから名付けられたとされる木造2階建ての櫓。明治期に崇福寺(福岡市博多区)に払い下げられ、仏殿として使用されていた。

 2023年2月から舞鶴公園の北西で築城当時の木材を利用する復元工事が進んでおり、現在は柱や梁(はり)の工事が完了した。今後は屋根や壁の工事に取りかかり、2025年春の完成を見込んでいる。

 上棟式は、工事を進める松井建設(東京)が開催。工事関係者ら約40人が出席し、2本の綱で棟木を引き上げる「曳綱(ひきつな)の儀」や棟木を打ち固める「槌打(つちうち)の儀」などが披露された。

 松井建設の北原勝彦九州支店長(63)は「今後も工事が安全に進み、市民に親しみのある櫓になってほしい」と語った。

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