宗像大社に義援金箱 海女の縁で能登地震の被災地を支援

 海女漁を縁に、福岡県の宗像漁協が能登半島地震で被災した石川県輪島市海士町(あままち)への直接支援に乗り出し、世界遺産の宗像大社(宗像市)が辺津宮境内に義援金箱を設置した。


宗像大社に設置された義援金箱

 海士町は、筑前国鐘ヶ崎(現在の宗像市鐘崎)から能登半島へ移り住んだ海女らの居住地として、1649年に開かれた。現在も120~130人の海女が半島沖の舳倉(へぐら)島などで漁を行っているが、「輪島の海女漁保存振興会」によると、被災で漁に出るめどが立たないという。

 義援金箱は拝殿前に置かれ、参拝者が次々に善意を投じている。大社では「歴史的な交流に関心を持ち、遠く九州から心を寄せてほしい」と呼び掛けている。

 また宗像市も、漁協に賛同し、輪島市への支援寄付金の代理受け付けを始めた。2月19日時点で約300件、600万円以上が寄せられている。


advertisement

この記事をシェアする