学校法人「中村学園」(中村紘右理事長)は運営する女子校の中村学園女子中学校・高校(福岡市城南区)を2026年度から男女共学にすると発表した。校名は中村学園中学校・高校に変更される。
中村学園によると、学園の創立70周年に合わせた教育改革の一環で、多様性を受け入れることのできる教育を目指すという。5月1日現在、中・高で計994人が在籍している。
また、同じく同法人が運営する男子校の中村学園三陽中学校・高校(同市西区)については、生徒の募集を停止し、在校生の卒業を待って閉校することも発表された。同日現在の中・高の生徒数は計351人で、中学は25年度以降、高校は26年度以降の生徒募集を停止する。
福岡県内の男子校ゼロに
福岡県教委などによると、県内の中学校、高校の男子校は、三陽中学校・高校と、学校法人「東福岡学園」が運営する中学校、高校のみ。東福岡学園は25年度からいずれも共学にすると発表しており、三陽中学校・高校が閉校となれば、県内から男子校がなくなることになる。