福岡県大牟田市を舞台にした映画「オオムタアツシの青春」(2025年秋公開予定)のメインキャストが決まり、スタッフと俳優たちが同市の駛馬(はやめ)天満宮で撮影の安全祈願を行った。8月下旬まで市内でロケが行われる。
大牟田市動物園を題材にした映画「いのちスケッチ」(19年公開)を手がけた瀬木直貴監督が、今回もメガホンをとる。
「オオムタアツシの青春」は、友人に裏切られ、夢だった洋菓子店の開店が危ぶまれる女性、過去を隠して大牟田に来た青年、車上生活を送る初老の元政治家の3人が、難病を患う少女との出会いを通じて知り合う。天真らんまんで常に前向きな少女に触発され、再び未来に向かって歩み始める3人の姿を描く。
主演は女優の筧美和子さん。大川市出身の陣内孝則さん、福岡市出身の俳優・福山翔大さん、大牟田市出身の女優・林田麻里さんと、春日市出身の奥野楓さんがメインキャストを務める。
7月29日に行われた安全祈願祭には、林田さんや奥野さんら約30人が参加。「いのちスケッチ」にも出演した林田さんは「皆さんと力を合わせて映画を作れることが、ぎゃん(とても)うれしい」と方言を交えて意気込みを語った。奥野さんは初めての映画出演で、「わくわくしています。いい映画を皆さんに届けたい」と話した。