毎年1月7日に福岡県久留米市の大善寺玉垂宮で行われる火祭り「鬼夜(おによ)」(国指定重要無形民俗文化財)をPRしようと、大善寺玉垂宮鬼夜保存会が12月9日、JR久留米駅2階のコンコースで、祭りで使われる大たいまつの3分の1サイズのミニたいまつを設置した。
本番は巨大なたいまつを引き回す
鬼夜は、約1600年の歴史があるといい、締め込み姿の男たちが、長さ約13メートル、直径約1メートル、重さ約1.2トンの大たいまつ6本を棒で支えながら引き回す勇壮な火祭りで知られる。たいまつの火の粉を浴びると、無病息災や家内安全などの御利益があるとされ、毎年、多くの人が訪れる。
この日は、同駅で同保存会のメンバーら約15人が竹や杉でミニたいまつを制作。鬼夜や駅利用者などの安全を祈願する神事も行われた。ミニたいまつは2025年1月7日まで設置される。
同保存会の宮川伸幸会長は「鬼夜でたいまつに火がつき、火柱が上がる光景はいつみてもゾクゾクする。多くの人に鬼夜を楽しんでもらい、家内安全など願ってくれたらうれしい」と話していた。