歩いてポイント 吉富町が住民の健康づくりにアプリ活用

 福岡県吉富町が健康機器メーカーの関連会社「タニタヘルスリンク」(THL、東京)と連携し、町民の健康づくりにつなげる事業を始めた。参加する町民がスマートフォンの専用アプリで歩数を計測し、ポイントをためれば商品券が贈られる。

体の状態を「見える化」

 THLは全国各地の自治体と組んで健康増進事業を展開。町も住民の健康寿命を延ばそうと、県内では初めて1月中旬に同社と連携協定を結んだ。


吉富町で始まった健康増進事業。体組成計(奥)で計測するとスマートフォン(手前)のアプリでポイントがたまる


 事業は国民健康保険の特定健康診査の対象となる40歳以上の町民が参加でき、THLの歩数計アプリ「HealthPlanet Walk(ヘルスプラネット ウォーク)」を活用。「4000歩で3ポイント」など歩数に応じて1日最大10ポイントを付与し、累計500ポイントで500円分のQUOカードと交換できる。

 また、町保健センターと町住民福祉センターに、それぞれ体組成計と血圧計も設置。アプリ内のQRコードを使って計測すると毎月計40ポイントを上限に付与される。アプリ内の「タニタ社員食堂レシピ」などを閲覧してもポイントが付く。

 2024年度の事業費は約1680万円。ポイントの付与は1月上旬に始まっており、町福祉保険課の担当者は「日々の歩数や体の状態を『見える化』し、楽しみながら健康管理につなげてほしい」と話している。


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