北九州市と山口県下関市を新たな橋で結ぶ「下関北九州道路」(下北道路)の早期実現を目指すシンポジウムが4月25日、北九州市小倉北区で開かれ、出席した両岸地域の関係者から地域活性化に向けた期待の声が聞かれた。
下北道路は、同区の北九州都市高速道路・日明出入口付近と下関市・彦島の旧彦島有料道路をつなぐ。
日明出入口近くにある北九州市中央卸売市場を拠点とする北九州青果の百合野博社長は「北九州は高速道路につながる物流の色んなチャンネルを持っている。下北道路で物流も新しい時代を迎えたい」と述べた。
下関市・彦島の彦島活性化推進協議会の二見勝敬会長は開通を見据えた宅地整備の必要性などを訴えたほか、「関門地域で連携して橋を観光資源として利用していきたい。徒歩や自転車で往来できる橋を造ってほしい」と要望した。
シンポジウムを聴講した同区の会社員男性(61)は「この道路の重要性を確認できた。いよいよ現実味が帯びてきたと感じる」と話した。同市・彦島の女性(73)は「彦島の住民としては交通の利便性向上を期待している」と語った。