【佐賀】ロマ佐賀列車でGO 西九州新幹線開業を機にJR九州が運行

「ロマンシング サ・ガ」のラッピング列車のイメージ(佐賀県提供)

 西九州新幹線の開業効果を県内各地に広げようと、佐賀県は、人気ゲーム「ロマンシング サ・ガ」のキャラクターや地元の観光地、名産物がデザインされたラッピング列車「ロマ佐賀列車」が、8月23日以降、県内で運行されると発表した。JR九州が、異なる絵柄が施された全16車両を唐津線や筑肥線の一部などに導入し、10月8日から本格運行する。

 「サガ」シリーズの制作会社「スクウェア・エニックス」(東京)と県は、同じ響きが縁となり、2014年からコラボ事業を継続的に展開。15年もラッピング列車2車両が県内を走り、人気を集めた。

 今回は、武雄市と長崎市を結ぶ西九州新幹線が9月23日に開業するため、利用客に各地を周遊してもらうのが狙い。運行するのは長崎・唐津線の佐賀―西唐津、筑肥線の山本―伊万里の両区間。全16車両には、唐津くんちや武雄温泉、吉野ヶ里歴史公園、太良町の海中鳥居などが描かれている。


唐津駅に設置される「ロマ佐賀ステーション」のイメージ(佐賀県提供)

 本格運行が始まる10月8日~来年2月末には、唐津駅の改札口近くに交流スペース「ロマ佐賀ステーション」を開設。全長4メートルのロマ佐賀列車のオブジェや、オリジナルのデザインによる待合ベンチなどが設けられる。

 このほか、同駅と佐賀駅では、列車到着時のメロディーに「サガ」シリーズの曲が流れたり、対象区間の17駅では、キャラクターが描かれた駅名標が登場したりする。


23日に運行を始めた「ロマ佐賀列車」

 JR九州などは、利用を促すため、対象区間が2日間連続で乗り放題となる周遊切符を発売する。10月8~31日販売の「スタート割」は、窓口のある県内12駅で購入でき、1250円(小学生500円)。11月1日~来年1月30日販売分は同社の各県の窓口で、2500円(同1250円)で買うことができる。

 山口祥義知事は「西九州新幹線を全県的に盛り上げるために強烈なコンテンツを用意した。ローカル線の旅をロマサガと一緒に味わってもらいたい」と呼びかけた。


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