【大分】白い別府タワーが復活!当初の姿で新装オープン

 大分県別府市のシンボル、別府タワーの大規模改修が終わり、1月27日に新装オープンした。昨年5月から改修工事が行われ、グレーだった外装を白っぽく塗装し直し完成当時の色を再現した。近年は閉鎖していた中間展望デッキにも入れるようになる。関係者は、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた泉都の浮揚の起爆剤になることを期待している。


改修後の別府タワー


 別府タワーは、1957年の別府温泉観光産業大博覧会を機に建設された。「耐震構造の父」と言われた建築家・内藤多仲(1886~1970年)が設計。2007年には国登録有形文化財に指定された。


 タワーを所有し不動産業などを手がける企業「開世通商」(別府市)が、改修を実施した。改修前までは高さ90メートルだったが、改修で避雷針を付け替え、10メートル高くして開業当初の100メートルに戻した。照明を新しくしたことで、季節や行事に合わせて様々な色にライトアップできるようになり、26日には点灯式も行われた。


ライトアップされた別府タワー


 開世通商の兼光郷道副社長は「観光の起爆剤となり、別府が元気になることを望んでいる。長く存続できるように責任を持って運営していく」と話している。


 地元で歴史的な資料を集める平野資料館館長の平野芳弘さんは「別府の変遷をみつめてきたのが別府タワー。この先も別府のシンボルとしてあり続けてほしい」と話している。

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