【熊本】熊本高生がイ草の魅力発信!アロマスプレー開発

 全国の生産量の9割以上を占める熊本県産イ草の魅力を伝えようと、県立熊本高(熊本市)2年生のグループ「い草班」が、イ草を活用した商品開発や情報発信に取り組んでいる。活動や商品をPRするため、クラウドファンディング(CF)でも支援を呼びかけている。

商品開発やインスタ開設


イ草を活用したアロマスプレー


 「い草班」は5人。「総合的な探究」の授業の一環で1年の秋頃からチームを組み、先輩たちが取り組んでいたテーマを引き継いだ。

 イ草を扱う地元企業などから、畳の需要や生産者が減少している現状を聞き、畳以外での活用を検討した。

 企業の協力を得て消臭効果が期待できるデオドラントスプレーを開発した。昨年5月、熊本市中央区の「サクラマチクマモト」の催しで販売した。来場者の反応は、「イ草の香りがいい」「苦手」と分かれた。

 同年代の若者にも使ってもらうにはどうすればいいか――。他の香りと調合することを思いつき、夏休みを含めて約2か月かけ、6種類の植物との調合試験を重ねた。イ草に加え、バラの香りのローズ、甘夏の花を使ったネロリの3種類のアロマスプレーを作った。

 百崎さんは「畳が家になくても、リラックス効果のあるイ草を暮らしに取り入れられると知ってほしい」と話す。

CFで活動支援呼びかけ

 CFは、グローカル・クラウドファンディングのページで実施。スプレーの試供品を返礼品にした「活動応援金」コースのほか、イ草を使ったコースターやティーマット、麺などの食品を選べるコースもある。集まった寄付は、商品の改良や後輩も含めた今後の活動に活用予定という。

 県内の高校生による学習発表会で2月4日、取り組みを発表した。海外にも発信しようと、英語や中国語で投稿するインスタグラムのアカウントも開設し、準備を進めている。い草班の一人は「イ草の商品を多くの人に知ってもらい、消費拡大につなげたい」と語った。


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