【山口】築100年駅舎を移住お試し住宅に 萩市が整備

 山口県萩市は、JR西日本から無償で譲り受けた築約100年のJR三見駅駅舎(萩市三見)を改修し、移住体験できるお試し住宅「#さんちゃんち」として利用を始めた。市は「自然に囲まれた駅舎で田舎暮らしを楽しんでほしい」と呼び掛けている。


お試し住宅として利用が始まったJR三見駅駅舎

 市によると、駅舎は1925年(大正14年)建築の木造平屋で軒下を含め125平方メートル。JR西日本は、老朽化を理由に解体・撤去を予定していたが、市が昨年2月に無償譲渡を受け、整備した。事業費は約3100万円。

6泊7日で7000円

 待合室(約30平方メートル)などを除いた約60平方メートルをお試し住宅として活用。大正期の木造駅舎の外観をできるだけ残し、山陰線を走る列車が見えるように、ホーム側をガラス張りにした。駅員の休憩室は寝室用の和室、事務室のスペースには台所や風呂、トイレがある。市民から寄付を受けた萩焼の小皿、カップなどの食器を常備している。


お試し住宅の台所(萩市提供)

 4月1日から貸し出しを始め、8月までに関東、関西方面から4組の予約が入っているという。

 利用は1~4週間で、市内への移住希望者やサテライトオフィスなどを検討する企業が対象。料金は1組(最大4人)あたり6泊7日で7000円。追加の1泊料金は1000円。問い合わせは、萩市おいでませ、豊かな暮らし応援課(0838-25-3360)へ。


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