田川の商店街に交流広場開設 後藤寺駅前の再整備へ調査

 JRと平成筑豊鉄道が乗り入れる「田川後藤寺駅」前の再整備に向け、福岡県田川市が、誰でも利用できる交流広場「トライアルパーク」を地元商店街に開設した。2025年3月下旬まで無料開放して利用状況を調べ、今後の再整備に役立てる。


木製パレットに腰掛け、三味線の演奏を楽しむ来場者

 市によると、交流広場は駅前にある後藤寺商店街の一角の約300平方メートル。人工芝を敷き、無料Wi―Fi(ワイファイ)のほか、椅子や机として利用できる木製パレットも備えた。人工知能(AI)カメラで人通りを分析し、利用者へのアンケートを行う予定という。

 同駅前の再整備を巡っては、市が2022年3月、ロータリーと憩いの場となる広場の整備構想を策定。市民アンケートでは、ロータリー整備に賛同が集まった一方、広場は賛否が割れ、市が必要性などを判断する調査を計画していた。

 交流広場の開設初日となった11月16日は、商店街のイベントとも重なり、多くの買い物客らが来場。木製パレットに腰掛け、三味線の演奏を聞いたり、駆け付けたキッチンカーの食事を楽しんだりしていた。

 市都市計画課の坂本麻美主任は「広場を活用したい人は気軽に相談してほしい。駅前に必要な物を見極め、より良い整備につなげたい」と話した。利用無料。問い合わせは、同課(0947-85-7149)へ。


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