【鹿児島】「出水麓」に新たな宿泊施設が完成 計3棟に

 国の重要伝統的建造物群保存地区「出水麓」(鹿児島県出水市)の武家屋敷群に、空き家を改修した宿泊施設が完成した。約1年前にオープンした宮路邸と合わせ、地元企業が「RITA出水麓」として運営する。

武家屋敷群で空き家改修


新たにオープンするRITA出水麓の加藤邸

 6月2日にオープンするのは、いずれも木造平屋で築約100年の加藤邸と約120年の土持邸の2棟3室分。宮路邸を含め、RITA出水麓は計3棟6室の分散型ホテルとなる。

 1棟貸しの加藤邸は客室155平方メートル(定員6人)で、五右衛門風呂などがある。土持邸は、座敷を中心とした客室128平方メートル(同6人)と、土間の炊事場が残る客室61平方メートル(同2人)があり、7月からは併設の納屋を改修したレストランも開業する予定。


土持邸

 1日に開かれた式典で、運営する地元企業「いづる」の小田切俊彦社長は「町並みを守り、少しでも町の活性化につながれば」とあいさつ。加藤邸を貸した鹿児島市の夫妻は「持て余していた物件に息を吹き返すきっかけをくださってありがたい」と喜んでいた。

 素泊まりか食事付きのプランを選択できる。問い合わせはRITA出水麓(0996-68-8003)へ。


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