【佐賀】元唐津市職員が棚田バスツアー企画 自らガイド

 佐賀県唐津、武雄、嬉野3市の棚田を巡る個人企画のバスツアーが6月24日、行われた。県内をはじめ東京、福岡などから24人が参加。棚田研究が高じてツアーを組んだ唐津市相知町の元市職員岩本英樹さん(67)が自らガイドを務め、各所で魅力を伝えた。


蕨野の棚田で岩本さん(右端)の説明を聞く参加者

 一行は「蕨野(わらびの)の棚田」(唐津市相知町)、「焼山の棚田」(武雄市)、「不動山の棚田」(嬉野市)と縄文晩期の「菜畑遺跡」(唐津市)を約8時間半かけて巡った。

 蕨野の棚田では、水を融通するために石で地中の水路「暗渠(あんきょ)」を設け、現在も活用されている様子や、組まれた石の形の違いなどを岩本さんが熱心に説明。最大高約8.5メートルの石組みも見学し、参加者は先人の知恵に魅了されていた。

 職場の友人と参加した唐津市の女性(73)は「昔の人のすごさと、それを受け継ぐ子孫の方々の素晴らしさに感心した」と話していた。

7月2日も臨時で計画

 次回は7月1日で、希望者が多数だったことから翌2日にも臨時で実施を計画。定員25人(先着順)で、20人以上で決行する。唐津市相知交流文化センター前の多目的運動広場に2日午前8時半に集合し、その場で参加費(1人5000円、昼食付き)を支払う。雨天決行。

 申し込みは実施日の4日前まで受け付ける。申し込み、問い合わせは唐津市の旅ステーション中央旅行社(0955-77-3511)へ。