【宮崎】日南に「道の駅きたごう」オープン 遊具広場も

 宮崎県内で19か所目、日南市では3か所目の道の駅となる「道の駅きたごう」が10月1日、オープンした。東九州自動車道清武南インターチェンジ(IC、宮崎市)―日南北郷IC(日南市)間が3月末に開通し、観光客誘致に力を入れる同市にとっての目玉施設。初日から多くの買い物客らでにぎわっていた。


にぎわう物販スペース

 同駅は日南北郷ICから約1キロの県道日南高岡線沿いの日南市北郷町郷之原にある、旧北郷町役場跡地に同市が建設。敷地面積約1.5ヘクタールで、延べ床面積約1000平方メートルの施設には、物販スペースや地元で水揚げされたカツオを味わえるレストラン、24時間使えるトイレなどが入っている。

海山の幸を取りそろえ

 物販スペースでは、野菜や果物、魚の加工品など地元産の農林水産物に加え、日南市近くの海底に焼酎を半年以上沈めて熟成させた「海底熟成酒」などを販売。森本公子駅長は「山に囲まれた駅だが、海の幸も取りそろえている。海底熟成酒や『海老わさびスナック』など、駅オリジナル商品をPRしていきたい」と意気込んでいた。

 敷地内には、障害の有無にかかわらず楽しめるインクルーシブ遊具広場が九州最大級の規模で設けられており、ハーネス付きブランコや、車いすに座ったまま遊べるテーブル式の砂場などがある。さらに隣接する北郷ふれあい交流センター内にも木製遊具を設置し、雨天時などでも子どもたちが遊べるよう工夫されている。


オープンを記念してテープカットする関係者ら

 10月1日にはオープニングセレモニーが行われ、高橋透市長が「飫肥杉を使い、ぬくもりのある道の駅に仕上がった。地方創生に資するよう駅の発展を期待する」とあいさつ。正午の開業を前に家族連れらで行列ができた。夫婦で訪れた同県西都市の男性は「東九州自動車道に近くて寄りやすい場所。季節ごとの旬な農産物をたくさん置いてほしい」と話していた。

 日南市の東九州自動車道は先に開通していた日南北郷―日南東郷両IC間に加え、3月末に清武南―日南北郷両IC間も通れるようになり、宮崎市などからの交通の便が向上している。


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