【佐賀】鮮やかコキアで魅力発信! 伊万里でフォトコン
丸くフワフワした形が人気の植物「コキア」が、佐賀県伊万里市東山代町の川内野(かわちの)地区で赤く色づいている。栽培を手がける住民団体「川内野棚田」の幸松伝司(こうまつつたし)代表(70)によると、最も楽しめるのは11月中旬以降になりそう。交流人口を増やそうと、今年初めてフォトコンテストを開催する。
コキアはヒユ科の一年草。乾燥させた枝がほうきに使われることから「ホウキグサ」とも呼ばれている。愛らしい形や鮮やかな色が人気で、景観向上を目的に全国で栽培が広がっている。
幸松さんらは2021年から、地域の交流施設「夢耕房(ゆめこうぼう)たきの」前の休耕田約10アールに毎年5月頃、約1300本の苗を植え、雑草を除くなど丹念に育てている。今年は暑さが影響し、これまでより色づきが4、5日遅いという。
米や加工品をプレゼント
「山の中の静かな町で豊かな暮らしをしている様子を感じ取ってほしい」と幸松さんは、川内野地区の地域おこし協力隊員・相木ギタウ菜月さん(23)と共にフォトコンテストを企画した。今年のコキアの風景を収めた写真に「#川内野コキアフォトコン」のタグをつけてSNSのインスタグラム、フェイスブックに投稿してもらう。審査の結果、上位5作品には地元で収穫した米や黒米、加工品のセットを贈る。結果は12月初旬に発表する。
相木さんは「自分たちだけの情報発信や写真技術では限界がある。多くの人に来ていただき、素晴らしい環境を発信してほしい」と参加を呼びかけている。