【熊本】宮崎美子さんが「こども図書館」名誉館長に就任
建築家の安藤忠雄さんが建設し、熊本県に寄贈する「こども図書館」の名誉館長に、県出身の俳優・宮崎美子さんが就任した。県庁で12月5日、委嘱状を受け取った。図書館の名称は「こども本の森 熊本」となる見通しで、県は関連する条例改正案を開会中の県議会定例会に提案している。
図書館は来年春にオープン予定。県立図書館(熊本市)南側と連絡通路で結び、水前寺江津湖公園内で建設が進んでいる。建物は鉄筋コンクリート、一部木造の2階建てで、延べ床面積は約460平方メートル。児童書や絵本など約1万冊が並ぶという。
県庁で名誉館長の委嘱式が行われ、蒲島郁夫知事が委嘱状を手渡した。熊本地震や豪雨災害で被災地への訪問などを通じた宮崎さんの発信力に期待し、「(図書館を)新たな熊本の宝にし、県民に末永く愛されるようにしたい」と述べた。
宮崎さんは「本を手にしたときに、体全体で『新しい世界が始まるな』という感動を子どもたちが体験できる場所にしたい。そのお手伝いができるのはとても光栄です」と話した。名誉館長としての具体的な活動はこれからだが、まずは「読み聞かせの機会があれば」と語った。