クロサキメイト前の国道3号仮歩道 国交省が本格整備へ
国土交通省北九州国道事務所は、閉鎖された北九州市八幡西区の商業施設「クロサキメイト」の南側の国道3号に設置した仮歩道について、本格的に整備する方針を決めた。
施設沿いの歩道と上部のデッキ部分が2021年10月から通行止めとなり、隣接するJR黒崎駅の利用者や住民らが歩道橋などで迂回(うかい)を余儀なくされていた。このため、国道3号の上り3車線のうち施設側の1車線約250メートルを防護柵で仕切るなどして仮歩道を整備し、2024年8月に利用が始まった。
車線減少に伴う交通渋滞を懸念する声もあったが、24年10月の調査でこの区間での渋滞は確認されなかった。仮歩道の利用者は平日約200人、休日約120人。25年3月の利用者へのアンケートでは、毎日利用する人が39%、週2~5日が27%だった。目的は通勤51%、買い物20%などで、歩道の必要性に肯定的な意見が多数を占めた。
この結果を受けて同事務所は3月28日付で本格的に整備する方針を発表。具体的な内容は未定だが、アンケートでは柵の設置や段差の解消などを望む意見が多かった。