国鉄職員の視点で撮った写真 門司・九州鉄道記念館で展示中

蒸気機関車の写真や資料が並ぶ会場
国鉄時代の蒸気機関車や機関区の様子などを撮影した元国鉄職員・原英機さん(82)(佐賀県鳥栖市)の白黒写真約200点を紹介する企画展「原英機の国鉄時代」が、北九州市門司区の九州鉄道記念館で開かれている。
修繕作業なども撮影
原さんは1961年に国鉄に就職し、鳥栖機関区の機関助士として蒸気機関車に乗務した。カメラを買って撮影を始め、ディーゼル機関車を経て電車の運転士を務める傍ら、鉄道写真を撮り続けた。
会場では、蒸気機関車D51形の乗務中にすれ違う列車をとらえたり、鳥栖機関区で機関車の点検や修繕の作業を記録したりした写真が並ぶ。石炭を扱うスコップ、蒸気の圧力計などの資料約50点も展示している。
浮かぶ昭和期の情景
同記念館企画・広報担当の高野隆一課長は「国鉄職員じゃないと撮れない写真ばかり。ノスタルジックで昭和期の情景が浮かんでくる。鉄道ファンら多くの人に見てほしい」と話している。
8月17日まで。入館料は大人300円、中学生以下150円、4歳未満無料。問い合わせは九州鉄道記念館(093-322-1006)へ。
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