ワンビルの壁面にアート作品 陶芸家・鹿児島睦さん制作
西日本鉄道は4月10日、福岡市・天神で4月24日に開業する大型複合ビル「ワン・フクオカ・ビルディング」(ワンビル)の商業フロアに展示するアート作品を報道陣に公開した。多様な生き物がエスカレーターの壁面に描かれており、様々な人が行き交う天神の多様性を表現している。
地上19階、地下4階建てのワンビルで今回公開されたアート作品は、福岡市在住で動物や植物を描いた図柄の陶器が人気の陶芸家、鹿児島睦(まこと)さん(57)が手がけた。異なる素材をはめ込んでつくる「象がん」の技法を用いて、地下2階~地上1階にはイルカなど水中の生き物、地上1~4階にはゾウなど陸上の生き物を描いた。
鹿児島さんは以前、ワンビルの建設地にあった旧福岡ビルに入るインテリア会社に勤めていた縁もあり、今回、会社のシンボルキャラクターだったシマウマを多く登場させたという。
鹿児島さんは「年齢、性別、国籍が異なる人々がたくさん行き交う場所なので、多様性を動物で表現した。作品を見て、和んでいただければ」と話した。