【熊本】菊陽に九州最大級の都市型スポーツ施設を整備へ

 熊本県菊陽町が、2021年の東京五輪で注目された都市型スポーツ「アーバンスポーツ」が楽しめる九州最大級の専用施設を整備する方針を明らかにした。スケートボードや自転車のBMXなどの競技場を想定している。台湾積体電路製造(TSMC)の進出に伴って人口増が続く中で、交流人口の拡大や国際大会の誘致につなげたい考えだ。


「アーバンスポーツ専用施設」の構想図(菊陽町提供)

 町によると、予定地は同町原水の菊陽杉並木公園北側の約6万平方メートル。専用施設(約2万平方メートル)に加え、野球場と緑地広場などを備えた町民グラウンド(約2万6000平方メートル)を建設する。

 公園の拡張事業の一環で、1月10日に基本設計に向けた公募型プロポーザルの募集を始めた。2025年度の完成を目指しており、総事業費は約25億円。うち約10億円は国の交付金を充てる。

 公園周辺では、27年春にJR豊肥線の新駅設置が計画されており、町は大規模な区画整理事業を検討している。23年に完成した町総合体育館や物産館などと隣接し、新たな活性化の拠点として期待される。

 県は21年、「県スポーツツーリズム推進戦略」を策定し、アーバンスポーツの大会誘致を掲げている。町総合政策課の宗像雄矢課長補佐は、「五輪などで注目が集まり、競技人口も増えている。県とも連携して大会を誘致し、町の交流人口が増えるきっかけにしたい」と話した。


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