【山口】「まちじゅうエヴァ」第3弾の経済効果は13億円
人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」にちなんだ山口県宇部市のイベント「まちじゅうエヴァンゲリオン」について、市は2月8日、2023年10月~24年1月に実施した第3弾の経済波及効果が約13億円に上ったと発表した。篠崎圭二市長は「大きな手応えを感じている」と語り、今後も同様の催しを続ける意向を示した。
宇部市「大きな手応え」
市観光交流課によると、山口宇部空港のグッズショップや市内の飲食店と連携したグルメフェアの売り上げは計約6180万円。作中に登場する「ロンギヌスの槍(やり)」のレプリカ(長さ7.3メートル)がある、ときわ公園・彫刻の丘には、前年同期の約1.6倍となる約9万9000人が訪れた。
市の委託を受けた一般財団法人・山口経済研究所(下関市)が、関連施設への来訪者数などを基に試算し、宿泊費や飲食費を約11億円、所得が増えた事業者の消費拡大といった二次的な効果を約2億円とした。
市は第3弾の事業費として約4000万円を支出した。篠崎市長は「第1弾、第2弾より人流が増え、海外からの客も多かった。インバウンド(訪日外国人客)向けの取り組みとしても今後の可能性を追求したい」と語った。