【大分】JR大分駅北側の再開発 高層複合施設の起工式

 JR大分駅北側にある再開発地域で4月17日、建設される高層複合施設などの起工式が行われた。完成イメージ図も公開され、関係者からは、駅前一帯のにぎわい創出に期待する声が上がった。


A街区の完成イメージ図(末広町一丁目地区市街地再開発組合提供)


にぎわい創出に期待


 再開発事業は地権者などでつくる「末広町一丁目地区市街地再開発組合」が、敷地を「A街区」(約2930平方メートル)と「B街区」(約840平方メートル)に分け、それぞれ27階建てと14階建てのビルを建設する。2023年6月から、計約20棟の雑居ビルや住宅などの取り壊しが進められている。

 A街区は1、2階に商業施設と3階以上に分譲住宅(217戸)、B街区は商業施設と高齢者向けの分譲住宅(72戸)の複合ビルとなる予定。総事業費は約190億円で、2027年中の完成を見込んでいる。

 組合は、多世代が居住、交流できる拠点を創出し、駅前と中心市街地の商店街をつなぐことでにぎわいを生み出す狙いだ。


起工式に参加した関係者


 この日はA街区の起工式で、佐藤樹一郎知事や足立信也・大分市長、組合に参画する企業の関係者ら約80人が出席し、工事の安全を祈願した。足立市長は「この地区が市の顔になることは間違いない。可能な限り支援や協力をしたい」と話した。


 組合の河野茂喜理事長(77)は「駅を下りた人が立ち寄り、商店街に人の流れが続く施設になってほしい。街のランドマークになると思う」と力を込めた。


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