【熊本】県内路線バス5社 クレカなどタッチ決済を導入へ

 熊本県内の路線バス事業者5社は5月27日、運賃支払い方法でクレジットカードなどのタッチ決済を導入すると発表した。熊本電鉄の電車と合わせて2024年度中にも始め、Suica(スイカ)などの全国交通系ICカードの利用は年内をめどに廃止する。

キャッシュレス化へ

 対象となるバスは、九州産交バス、産交バス、熊本電鉄、熊本バス、熊本都市バスが運行する路線。台湾積体電路製造(TSMC)の進出に伴って外国人労働者やインバウンド(訪日客)が増加する中、キャッシュレス決済の利用増を考慮した。

 現在使用できる全国交通系ICカードの決済機器は、2025年3月で更新時期を迎える。計900台の更新には約12億1000万円かかる一方、新たな機器を導入する場合は約6億7400万円に抑えられるという。5事業者は23日、購入費の補助を求める要望書を県と熊本市に提出している。

 地域限定型の「くまモンのICカード」は引き続き利用できる。夏頃に詳しいスケジュールを公表する予定。熊本都市バスの高田晋社長は「支払い方法が変わる方には不便をかけるが、多様なニーズに対応したい」と話した。


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