【山口】下関銘菓「亀の甲せんべい」の令和復刻版が登場

 幕末から親しまれ、2022年3月に惜しまれつつ販売を終了した山口県下関市の銘菓「亀の甲せんべい」が復刻された。地域商社やまぐち(下関市)と深川養鶏農業協同組合(長門市)が連携して商品化し、JRグループのみやげ店で限定販売されている。


復刻された「亀の甲せんべい」

 1862年(文久2年)に誕生した「亀の甲せんべい」は、山口県で長く親しまれてきた。製造会社「江戸金」が後継者不足などを理由に廃業し、せんべいも約160年の歴史に幕を下ろした。

 伝統の味を引き継ごうと、菓子類の製造を行う深川養鶏農業協同組合が「亀の甲せんべい」の商標を承継。地域商社やまぐちを中心に復刻プロジェクトが進み、6月1日に発売された。

 商品名は「令和復刻版 下関・馬関 亀の甲せんべい」。創業当時からの特徴だった全粒小麦粉を使用し、パリッとした食感で、ほんのり甘い自然な味わいという。

 20枚入り(2枚入りが10袋)で税別1000円。12月末まで山口、広島、岡山各県の主なJR直営みやげ店で販売。山口県内では新山口、徳山、下関の各駅店舗で取り扱い、2025年1月以降は高速道サービスエリアなどへの販路拡大も目指す。

 地域商社やまぐちの担当者は「亀の甲せんべいに馴染みのある人には懐かしんでもらい、若い人にも新たに手に取ってもらえる商品に育てたい」としている。問い合わせは、地域商社やまぐち(083‐223‐4083)へ。


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