【鹿児島】海で熟成「海底ワイン」を引き揚げ 瀬戸内町
ワインボトルを海に沈めて熟成させる「海底熟成ワイン」の引き揚げ作業が6月25日、鹿児島県瀬戸内町清水(せいすい)の沖合であった。同町漁協の組合員らが深さ約20メートルの海底に潜り、設置されたワインセラーから864本のボトルを回収した。
7月15日から提供開始
同町で海藻などが吸収する炭素「ブルーカーボン」の創出などに携わるPR会社「アイスリー」(東京)が事業を計画。温暖で穏やかな海域の環境に着目し、実証実験などを経て、2024年1月、海底に設置していた。
25日は、ダイバーがワイン12本が入ったラックを1架ずつ引き揚げた。ワインは28日に同社が運営する町内の飲食店でお披露目後、7月15日から提供を始める予定という。
同社は、水圧や水中の揺れなどで熟成が進み、味がまろやかになるなどの効果を期待している。森谷悠以社長は「ワインをきっかけに瀬戸内町の豊かな海を知ってほしい」と話した。