【熊本】新紙幣スタート 小国町は北里柴三郎で一色に!

 新紙幣が発行された7月3日、新千円札の肖像に選ばれた細菌学者・北里柴三郎が生まれた熊本県小国町では記念式典が行われるなど、祝賀ムードに包まれた。県内の金融機関にも約250億円の新紙幣が引き渡され、銀行では新紙幣への両替を求める人の列ができた。


新紙幣発行の記念イベントを前に、準備に追われるスタッフたち


 同町では北里を描いたフラッグが観光地や国道沿いなどに飾られた。町では今回の発行を商機につなげようと、新千円札を模したラベルを貼った純米酒や焼き印を押したせんべいなどの関連商品が販売されている。


来館者数は増加


 町内の北里柴三郎記念館では記念式典が開かれ、ひ孫の北里英郎(ひでろう)館長(67)らがくす玉を割って喜んだ。記念館の来館者数は増えており、今年1~5月は約1万9900人で、前年同期比2.5倍に。7月3日も開館と同時に観光客らが訪れた。


記念式典で、くす玉を割って新紙幣発行を祝う関係者ら

 北里館長は「大変な栄誉。町とともに新千円札の顔となった北里柴三郎の顕彰活動に励みたい」と語った。

 小国町商工会が中心の実行委員会は10月13日、「地上絵イベント」を企画している。多くの町民らに傘を差してもらい、上空から見た時に北里柴三郎の肖像になるよう、ドローンで撮影する催し。西暦にちなんで2024人を募集する。


 会場は同町北里の木魂館グラウンドで、JA阿蘇小国郷ライスセンターから出発する無料シャトルバスで向かう。


 受け付けは午前9時から。同10時から撮影の準備を行い、同11時から撮影する。撮影用で渡す黒色の傘は、記念品として参加者に贈る。参加無料で7月26日までに申し込みが必要。問い合わせや申し込みは、同実行委(0967-46-3621)へ。


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