【熊本】仮面ライダーと戦隊ヒーローが県警のポスターに

 子どもたちに人気のある仮面ライダーと戦隊ヒーローがタッグを組んだポスターで、熊本県警が子育て世帯のヘルメットの着用率向上を目指している。

自転車ヘルメット約束だ!

 「自転車ヘルメットは命を守る最強のアイテム! かぶって君もヒーローに変身!」

 メッセージとともにポスターに納まるのは、仮面ライダーガッチャードと爆上戦隊ブンブンジャーだ。

 考案したのは、県警交通事故防止総合対策室の水野隆修係長。子どもたちに交通安全を考えてもらう方法について悩んでいたところ、息子を通じて車をモチーフにしたブンブンジャーの存在を知った。


仮面ライダーガッチャードと爆上戦隊ブンブンジャーがコラボしたポスター(県警提供)


 番組を見てみると、ヒーローたちが交通ルールを守る場面があり、最後には交通安全に関するミニコーナーがあった。「交通安全の啓発に一役買っている」と、7月26日公開予定の映画の制作を手がける東映に依頼し、ポスターに登場してもらえることになった。

 ポスターはB2サイズ(縦72.8センチ、横51.5センチ)を100枚、A4サイズ(縦29.7センチ、横21センチ)を2000枚用意。県内の警察署や交番などで掲示する。

 2023年4月施行の改正道交法で、県内でもヘルメットの着用が努力義務となったが、着用率は同年7月の調査で8.3%にとどまる。全国平均の13.5%を下回る状況だ。24年1~5月の県内の自転車事故の発生件数は179件で、乗車中の死傷者のうち8割以上は着用していなかった。

電光掲示板に啓発標語表示


標語が掲示された交通情報板(同)


 25年度から県立高校ではヘルメットの着用義務が課される。県内の道路に設置された交通情報板(電光掲示板)では、ブンブンジャーをモチーフに「安全確認ブンブンするんジャー」「ヒーローも守って戦う交通安全!」といった標語を表示しているという。


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