【宮崎】福岡のNPO・九援隊が日南の地震被災地で活動

 8月8日に発生した日向灘を震源とする地震で最大震度6弱を観測し、住家被害が相次いだ宮崎県日南市を8月18日、福岡県大野城市を拠点に活動するNPO法人「日本九援隊」のメンバーが訪れ、被災した住宅の応急対応のボランティア活動を行った。活動は8月11日に続いて2回目。今後もニーズがあれば支援したいという。

 日本九援隊は東日本大震災をきっかけに発足した災害ボランティア団体で、各地の被災地を訪れて活動をしている。肥後孝理事長は「災害はいつどこで起こるかわからない。九州は一つという思いで、九州で起きた災害ならどこにでも駆けつける」と語る。


作業を行う日本九援隊のボランティアら

 地震後、2回目の日南入りとなった18日の活動には6人が参加。日南市社会福祉協議会の紹介を受け、屋根の瓦が破損した日南市南郷町潟上の久島一浩さん宅を訪れ、屋根に雨漏り防止のため、ブルーシートを張るなどした。久島さんは「自分では屋根に上れないのでどうしようかと思っていた。やってもらえて大助かり」と感謝していた。

 活動に参加した熊本県の小学校教諭、荒井道代さんは「(2016年の)熊本地震ではボランティアの方にお世話になった。宮崎にはまだ支援が必要な方がいらっしゃるはず。特に独り暮らしの高齢者は不安な思いをされている方もいると思う」と話していた。

 日南市社会福祉協議会は地震で被災し、自力で作業できない人を対象に、地震で出た不燃ごみの運搬や片付けなどの支援の要請を平日午前9時~午後4時に受け付け、支援活動を行うボランティア団体につなぐなどしている。支援希望の受け付けは同協議会(0987-23-1191)へ。


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