【熊本】菊陽町がシェアサイクル実証実験 交通渋滞対策
熊本県菊陽町は8月23日、シェアサイクル事業を展開する「チャリチャリ」(本社・福岡市)と、町内での実証実験に向けた連携協定を締結した。台湾積体電路製造(TSMC)など半導体企業の進出が相次ぐ同町は、町内での慢性的な交通渋滞の解消に向け、自家用車に代わる移動手段になるかを検証する。
シェアサイクルは、専用駐輪場に止めてある自転車を登録者が利用できるサービス。チャリチャリは2018年にサービスを開始し、現在は福岡市や東京都など全国8都市に展開している。県内での導入は、熊本市と天草市に次いで3番目という。
実験は、町中心部の専用駐輪場約10か所で自転車約50台を準備して開始する。期間は10月~来年3月の約6か月間を予定しており、需要や適切な駐輪場の設置場所、台数を調べる。
町防災センターで行われた協定締結式で、協定書に署名した家本賢太郎社長は「まずは一度使ってもらい、楽しく移動できることを知ってほしい」と話した。吉本孝寿町長は「周遊性の向上や渋滞解消につながると大変期待している」と述べた。