【佐賀】「無印良品 唐津」がオープン! 木造の大規模店
良品計画(東京)が佐賀県唐津市町田と大分県日田市庄手で9月、大規模な木造の無印良品の新店舗をオープンする。「無印良品 唐津」で4日、両店の合同記者会見が行われ、良品計画の堂前宣夫社長は「林業の持続につながり、地域活性化に貢献する店舗にしたい」などと抱負を語った。
「林業の持続に」
「無印良品 唐津」(平屋延べ2430平方メートル)は6日、「無印良品 日田」(同2625平方メートル)は27日に開店。良品計画によると、両店とも屋根一面に太陽光パネルを備える一方、高断熱などに取り組むことで、店舗で必要な年間の1次エネルギー消費量をゼロかマイナスにする最高ランクの「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」(通称カギゼブ)認証を、国内の2000平方メートル以上の大規模木造建築で初めて取得した、としている。
また、1店舗あたり400立方メートルの木材を使用。同社関連会社「MUJI HOUSE」が手がける木造住宅1棟の約40倍の量に相当するという。さらに、金属のジョイントを組み合わせた独自の工法で高い耐震性と自由度の高い空間の創出が可能になったという。両店とも地域の防災の拠点としての活用を検討しており、良品計画は唐津市、日田市とそれぞれ連携協定を結んでいる。
堂前社長は今後、同種の大規模木造店舗を年間5店のペースで設ける考えを示し、「安定した木材の需要を通じて林業の発展に貢献したい。森林からエネルギー、住まいまで課題に一気通貫に対応する取り組みで、社会の賛同を得られれば、産業として育てていけるのではないか」と話した。
「無印良品 唐津」は佐賀市内に次いで県内2店目。五十嵐勇樹店長は唐津市出身で、「福岡市、佐賀市に行かなくても生活品をすべてそろえられるようにしたい」と抱負を語った。