【熊本】天草で撮影のNHKドラマ 倉科カナさんら会見

 熊本県天草市で撮影され、2025年1月の放送開始が予定されているNHKのプレミアムドラマ「TRUE COLORS(トゥルー カラーズ)」の出演者たちが9月29日、同市の﨑津教会で記者会見を開いた。主人公を演じる倉科カナさん(36)は「壮大な自然や地元の皆様の温かさで作品に厚みが出たと思う」と語った。

壮大な自然や地元の温かさが作品に


天草市で撮影されたドラマについて語る(左から)毎熊さん、倉科さん、渡辺さん

 ドラマの主人公は、高校卒業後に天草市から上京してファッション業界でカメラマンとして活躍する立花海咲。ある日、眼科の勧めで受けた精密検査でカメラマンとして致命傷になりかねない疾患を告げられる。仕事を休むことになって帰郷し、高校時代の親友で漁師の松浦晶太郎と再会し、沈んだ気持ちに光が差し始めるというストーリーだ。原作、脚本、演出は、NHKプレミアムドラマ「グレースの履歴」で向田邦子賞やコンテントアジア賞などを受賞した源孝志監督が手がけ、天草市のほか、東京やイタリアを舞台に展開される。

 親友役は毎熊克哉さん(37)、海咲が嫌悪感を抱く継父役は渡辺謙さん(64)がそれぞれ演じ、倉科さんとともに会見に臨んだ。

 倉科さんは「海咲は自分が何をしたいのか、天草で向き合う。私と通じる部分もあり、台本を読んで縁を感じた」と語った。毎熊さんは漁師らしい力強さを表現できるように体重を約9キロ増やしたといい、「天草でしか撮れないものが映っている。名作になっているはずだ」と自信をのぞかせた。渡辺さんは「県民でも『こんなところあるんだ。こんな画が撮れるんだ』と思う素敵な撮影ができた」と話し、撮影中は地元の食べ物を楽しんでいることも明かした。


会見が行われた世界遺産の崎津協会


 会場となった教会は世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産。同市﨑津でカフェを経営しているソランキ寿恵子さん(52)は「豪華キャストでとても楽しみ。世界遺産だけでなく、天草全体に注目してもらえたらうれしい」と期待を込めた。


 撮影は16日から始まった。全9回で25年1月にスタートし、毎週日曜の午後10時から、BSプレミアム4KとBSで放送される。


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