【佐賀】唐津くんち楽しむ曳山の新展示場 建設へCF開始

 国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「唐津くんち」(唐津神社秋季例大祭)の14台の曳山(ひきやま)を収納、展示する新たな展示場建設に向けて、佐賀県唐津市は10月11日、クラウドファンディング(CF)を始めた。

目標は6億円


新唐津市民会館のイメージ(提供:唐津市)

 新たな展示場は唐津神社そばに新たに建てられる市民会館を主施設として一体的に整備される。地上4階、地下1階の延べ床面積7276平方メートル。2025年度末の完成予定で7日に工事が本格的に始まった。

 ふるさと納税型CFで寄付金を集め、目標は6億円。曳山展示場の建設費約30億円の約1割に相当する3億円を賄い、残る3億円は寄付に対する返礼品や経費に充てる。実施期間は25年1月10日までの92日間。返礼品は佐賀牛をはじめ唐津特産の農産品、海産物をそろえるという。

シアターや体験コーナーを整備


新曳山展示場の2階観覧エリアのイメージ(提供:唐津市)

 新たな展示場には、14台の曳山をコの字形に並べ、迫力のある展示を目指す。2階に半円形の観覧エリアを設け、曳山と同じ目線で鑑賞できる。「くんちシアター」や「くんち体験コーナー」を備え、唐津くんちをいっそう楽しめる。曳山の収納庫内は温度を均一に保ち、結露を防いで曳山の劣化を防ぐ。


曳山展示場整備のCFを説明する峰市長(右奥)

 峰達郎市長は「唐津くんちのファンは全国にいらっしゃる。新たな曳山展示場は観光の拠点だけでなく、歴史や文化の魅力を発信する場所として整備したい」と説明している。

 問い合わせは新市民会館建設推進室(0955-53-7183)へ。


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