【熊本】加藤清正が鮮やかに! 熊本市で錦絵の展示会

 初代熊本藩主・加藤清正をまつる加藤神社(熊本市中央区)が所蔵する錦絵を中心とした「令和の大造営記念 加藤神社錦絵展」が、熊本市中央区練兵町の肥後の里山ギャラリーで開かれている。主に幕末から明治にかけて描かれた清正をモチーフにした錦絵28点や拝殿天井画などが見られる。11月30日まで。

「令和の大造営」の区切りを機に

 2022年に始まった加藤神社の大規模改修「令和の大造営」が一区切りを迎えたことに合わせて開催。木版画の一種である錦絵は、多版多色刷りが特徴で、会場には緻密(ちみつ)で色鮮やかな作品が並ぶ。


清正の虎退治を描いた錦絵が並ぶ会場

 清正が朝鮮出兵の際に虎を退治した場面や、小牧・長久手の戦いで本多忠勝と馬上で一騎打ちしたとされる場面をモチーフにした作品を展示している。場面ごとに分かれており、作者による描写の違いを見比べて楽しめる。

拝殿天井画も


新たに奉納される拝殿天井画の一部


 他にも「令和の大造営」に際して画家・井上文太さんが奉納する天井画の一部(高さ3メートル・幅2メートル)の大作も公開されている。平和と共生をテーマに、虎が清正に寄り添う姿が描かれている。


 同ギャラリーの小堀俊夫館長は「加藤神社が所蔵する貴重な錦絵をはじめ、天井画を正面から見られる良い機会です」と来場を呼びかけた。

 入場無料。午前9時半~午後4時半で、日曜・祝日は休館。問い合わせは同ギャラリー(096-326-7800)へ。


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