【大分】観光情報サイト「別府たび」が優秀賞を受賞
大分県別府市の観光情報ウェブサイト「別府たび」が、優れたサイトを表彰する「Webグランプリ」で、一般向けに情報発信をするサイトを対象にした「企業BtoCサイト賞」の優秀賞を受賞した。別府たびには市観光協会や商工会議所、市旅館ホテル組合連合会など観光の現場に立つ人たちが関わっており、関係者は「別府という街自体が評価を受けた」と喜んでいる。
「街全体が評価」関係者喜び
Webグランプリは、公益社団法人・日本アドバタイザーズ協会デジタルマーケティング研究機構が開催し、今回で12回目。ウェブサイトの発展に優れた功績を残した企業や人を顕彰しようと設立された。
企業BtoCサイト賞には、別府たびを含む18サイトがエントリー。グランプリは奥伊吹観光(滋賀県米原市)の甲虫展示施設のウェブサイトに譲ったものの、新千歳空港のサイトとともに優秀賞に選ばれた。
別府たびは、市が2023年2月に開設した。市ではそれまで「極楽地獄別府」というサイトを運営していたが、閲覧数の低下が課題となっていた。市独自の発信力を高め、デジタルマーケティング戦略を強化しようとサイトを一新した。
サイトでは、観光コースや温泉・宿泊施設といった基本情報に加え、日帰り家族風呂やアウトドアなど、テーマごとの特集記事を毎月掲載。デザインを受託した企業の担当者は「別府に数多くある観光資源をジャンル分けして見やすくするのに苦労した。直感的に操作して次のページに移動できるよう工夫した」と話す。
開設後、閲覧数は旧サイトの2~3倍に増加した。今回の賞でも、審査員から「視覚的に楽しい」「情報量は多いのにすっきりとシンプル」「雑誌のような雰囲気」と高評価を得た。
12月5日に東京であった贈賞式では、出席した市観光課の後藤寛和主査(43)にトロフィーが贈られた。後藤さんは「別府に初めて訪れる人にもリピーターにも魅力的なサイトにして、多くの人を呼び込みたい」と話していた。