建築業界の仕事始めの神事「釿始(ちょうのはじめ)式」が1月5日、山口県防府市の防府天満宮で行われ、業界関係者らが1年の工事の安全を祈願した。
多くの参拝者が見守る中、烏帽子(えぼし)に直垂(ひたたれ)姿の4人が県産のヒノキの丸太(長さ約4.5メートル、直径約45センチ)を物差しで測り、墨つぼを使って線を引く所作をした。
続いて、棟梁(とうりょう)役を務める同市の藤本工業社長、藤本利範さん(61)が「えーい」という声とともに丸太に手おのを打ち込み、木の魂を鎮めた。
藤本さんは「災害やけがなどがなければいいなという思いを込めた」と話していた。