【熊本】「山鹿灯籠民芸館」が築100年に パネル展を開催中

 熊本県山鹿市の国の伝統的工芸品・山鹿灯籠を展示する国の登録有形文化財「山鹿灯籠民芸館」が今年、建築100周年を迎えた。大正ロマンが漂う建物は、同市の歴史や文化を発信する拠点として市民や観光客に親しまれている。8月5日からは記念のパネル展が始まり、関係者が節目を祝った。

「地域の魅力を発信」


建物の前でテープカットして建築100周年を祝う関係者ら


 同館は、1925年に安田銀行山鹿支店として建てられた。肥後銀行山鹿支店として73年まで使用された後は市が譲り受け、87年に民芸館として開館。歴代の灯籠師の作品などが展示されており、2024年度は約2万2900人が訪れた。


 パネル展では、安田銀行時代や約70年前の地元商店街を収めた写真など16点を展示。今とはデザインが異なる昭和初期の山鹿灯籠まつりのポスターなども並ぶ。

 オープニングセレモニーでは、早田順一市長が「おもてなしの心を忘れず、国内外に山鹿を発信していきたい」とあいさつ。関係者でテープカットをした。

 パネル展は11月30日まで。入館料は大人300円、中学生以下150円。問い合わせは同館(0968-43-1152)へ。


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