【佐賀】熊本、鹿児島の被災支援で使わない車の寄付募る
8月上旬に九州各地を襲った記録的な大雨を受け、一般社団法人「日本カーシェアリング協会」(宮城県石巻市)は、車が水没した熊本、鹿児島両県の被災者を支援しようと、車を無償で貸し出している。一方、貸し出すための車が不足しており、同協会は車の寄付を呼びかけている。
東日本大震災を機に2011年に設立された同協会は、能登半島地震の被災地などに、レンタカーの貸し出しを行ってきた。
同協会によると、今回の大雨で支援に必要な車の台数は600台で、すでに1400件以上の申し込みがあるという。しかし、準備ができた車は100台程度にとどまり、500台が不足していることから、同協会は二つの方法で車の寄付を募っている。
一つは、実際に活用できる車を寄付してもらう「活用寄付」で、オイル漏れなどがなく、車検が3か月以上残っているなど安全、快適に運転できることが条件になる。もう一つは、「リサイクル寄付」で、車検切れなどの車を寄付してもらい、活動資金に換えるという。また、被災地まで車を運転して運ぶためのボランティアも募集している。
佐賀県武雄市の同協会佐賀支部からは、被災地に支援車両の運搬が続いており、8月24日は熊本市に向けて、乗用車1台が出発した。同支部の山口智美さんは「一台一台の寄付が被災地で活躍する力になる。家で使わない車などがあればぜひ寄付してほしい」と話している。
問い合わせは、平日午前9時~午後6時に、同協会(050-5482-3178)へ。
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