【佐賀】飲んで!見て! 万博会場で佐賀の魅力を発信

 佐賀県は9月3~5日、開催中の大阪・関西万博の会場で県のPRブースを出展する。期間中は県産日本酒を提供するバーや鍋島焼の展示などを企画しており、国内外に佐賀の魅力を発信する狙いだ。

9月3~5日にブース出展

 九州7県が「九州の宝を世界へ」をテーマに合同出展する催しの一環。会場の催事施設「EXPOメッセ WASSE」で各県ごとにブースが設けられるほか、ステージイベントでは伝承芸能などが披露される。

「桜ブール」で花見気分


ブースに設けられるサクラチルバーのイメージ図(佐賀県提供)

 県のブースでは、日本酒や梅酒を飲み比べできるバー「SAKURA CHILL BAR(サクラチルバー)」を企画。花びらを敷き詰めた「桜プール」を設け、花見気分で酒を楽しむことができる。

 県内21蔵元から提供された酒は、味わいごとに「ソメイヨシノ」「ヤマザクラ」など4種に分類されており、好みで銘柄を選べる。かんきつを使ったソフトドリンクも用意している。

 県さが政策推進チームの担当者は「佐賀のお酒は世界中で愛されている。万博を機に多くの人に味わってもらい、国内外に魅力を伝えたい」と意気込む。

鍋島焼や伝統芸能もPR

 また、ブースでは、2025年で開窯350年の節目を迎える鍋島焼の展示も行う。伊万里市大川内山の窯元でつくる「伊万里鍋島焼協同組合」がこれまで各地に贈った酒器「瓶子(へいし)」12点を展示。制作過程などを紹介する映像も上映する。


ステージで披露される「母ヶ浦面浮立」(鹿島市提供)


 4日のステージイベントでは、鹿島市の県重要無形民俗文化財「母ヶ浦(ほうがうら)面浮立(めんぶりゅう)」を披露。鬼の面を着け、足を大きく踏み出す勇壮な動きが特徴で、当日は保存会のメンバー約20人が3回(午前10時、午後0時半、同2時10分)にわたって出演する。

 県文化課の担当者は「佐賀の代表的な伝承芸能をPRしたい。高齢化や人手不足により各地で伝承芸能の継承が難しくなる中、地域が活性化するきっかけになれば」と期待を寄せている。

 ブースの出展は各日とも午前10時~午後8時。


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