【宮崎】味しっかり!「綾メンマ」誕生 綾町の竹を活用
宮崎市で居酒屋などを運営する会社「T-style」が宮崎県綾町の竹を用いた「綾メンマ」を開発した。放置竹林を少しでも減らし、竹の有効活用につなげることなどが狙いで、吉鶴拓也社長(36)は「味がしっかりしているのでお酒にも合う。『綾メンマ』を通して綾町の魅力を知ってほしい」と話している。
宮崎市の会社 放置竹林の解決に
メンマの材料は、綾城近くの町有地の竹林でとれる高さ約2メートルの「幼竹」を町の承諾を得て使う。メンマの製造・加工には放置竹林の課題解決に取り組む「LOCAL BAMBOO」(延岡市)が協力。竹の運搬や下処理は、同町の就労継続支援B型事業所「つむぎ」の利用者も携わる。
綾町によると、町内には手つかずの竹林が多数ある。竹は成長が早く、周囲の木の成長を妨げるほか、根が浅いため、過剰に広がると土砂崩れの原因になる恐れもあるという。
綾メンマは、綾町の農園のみそを使った「みそ味」と、宮崎市青島のしょうゆを使った「醤油味」の2種類。両方とも1パック1000円。宮崎市の居酒屋「ざっくばらん」で販売するほか、メニューとしても提供する。
吉鶴社長は東京出身で、綾町在住。「放置された竹林はまだまだある。綾町のためにできることを続けていきたい」と話している。
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