【山口】「地球の歩き方 山口市」発売 魅力を再発見!

 海外旅行のガイドブックで知られる「地球の歩き方」の国内版シリーズ「山口市」が10月9日、発売された。市単体での製作は北九州市、横浜市に次いで3例目。山口市の文化や歴史、ご当地グルメなどの情報を詰め込んだ内容で、この日、発行元が伊藤和貴市長に完成を報告した。

「SL」から「ばりそば」まで350件


「地球の歩き方 山口市」の表紙パネルを披露する伊藤市長(中央)ら

 山口市版の製作は、市が2025年で新市誕生20周年を迎えたことや、米紙ニューヨーク・タイムズの特集「2024年に行くべき52か所」に選ばれたことをきっかけに、発行元の学研ホールディングスのグループ会社「地球の歩き方」(東京)が提案した。

 本は全256ページで、表紙には国宝・瑠璃光寺五重塔を採用。JR西日本の観光列車「SLやまぐち号」の見所や市の歴史年表、硬めの中華麺に野菜などの具材が入った鶏ガラベースのややとろみのあるスープをかけて味わうご当地グルメ「ばりそば」まで、約350件に上る情報を掲載している。

 市内に複数の大学があることから、大学生が自慢の学食メニューを紹介したり、キャンパス内の「推しスポット」を紹介したりするコーナーも企画。アンケート調査で集まった500以上の市民の声が各所にちりばめられており、一層の“ローカル感”を演出している。

新市20周年の節目に

 この日は、地球の歩き方の由良暁世・編集長らが市役所を訪問し、伊藤市長に内容について報告。伊藤市長は「新市誕生20周年にふさわしく、読みごたえがある。お疲れさまでした」と労をねぎらった。

 由良編集長は、製作を通して感じた市の印象について、「過度に観光地化されていない、ゆったりできる贅沢(ぜいたく)な旅先」と評価。「地元の方も知らない情報があると思う。市民には魅力を再発見するツールとして、市外の人には旅辞典として活用してほしい」と語った。

 A5変型判で2200円(税込み)。全国の書店で販売される。


advertisement